猫好き女の雑記

日々思ったことを徒然と。色々なオタク。

推し俳優の舞台を見るために女子一人でイギリス旅行した話 Part01

こんにちは、猫好きOLです。

実は2月に「好きな俳優がロンドンで舞台をする」という理由で初の!女子海外一人旅をしてきました。

 

実はロンドンへは3回目の旅行になります。見知らぬ土地に一人旅する度胸はありませんが、ロンドンは行ったことあるしとりあえずなんとかなるかな~という軽い気持ちで行ってきました。

 

今回はそのときの話を書いていけたらと思います。

Part01とありますが、きちんと書き続けていけるかは分かりません笑 なるべく書き続けていけたら…と思っています。

 

出発まで

今回は羽田空港からイギリスへ直行便で行ってきました。
女子一人旅ということで、トランジットは防犯に少し不安がありましたので。

 

写真はANAですが、今回はJALを使用!
海外旅行で直行便を使うのは今回が初めて~!ちょっとリッチになった気分を味わえます笑。

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▲空港からの景色。一人で空港に来ることもなかなかないので、この時点でだいぶテンションが上がります。

  

 

 そして空の旅で一番気になるのが機内食!!!!

JALさんでは何を出してくれるのか…!?

 

20190319140446▲右二つは酢の物みたいなやつ。日本人の私には味が合ったけれど、外国人には若干強い味かもしれないな…。

 

はい!こんな感じです!

JALでは日本食の職人さんを目指している人(?)が機内食の監修をしているらしく、他の航空会社とはかなり違った味わいでした。

日本人の私には合っているしとてもおいしい!と感じたけれど、外国人はちょっとびっくりしそうなお味。

 

でもスプーンフォークはプラスチック製のほうが軽いし場所をとらないからいいかなあ。数回落としそうになってしまい、冷や汗をかきました。

 

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JALさんではなんとハーゲンダッツももらえる!!!!おいしい!!写真には載せていないけれど、最後の機内食にはスープストックももらえました~温まる味。嬉しいね。

 

12時間ちょいかけてイギリスに到着

はい、ウトウトしたり映画を見たりしてなんやかんやイギリスに到着しました。

 

大混雑で有名なヒースロー空港。今回も到着前に「発着場が混んでいる」という理由から、実際に着陸したのは予定時間+30分ほどでした。

 

 

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ダッシュしながら撮影したためブレッブレのヒースロー空港HSBCはイギリスで有名な銀行です。

 

ここからは悪名高いヒースローの入国審査に並ぶため、ダッシュで入国審査の列に!

一体何が悪名高いかというと、

 

  • 世界一厳しい入国審査と言われており、一人一人の質問が長い
    イギリスの入国審査は「世界一厳しい」と言われています。実際、私の友達も入国審査に引っかかったことがあります。(なんとか入ることができましたが…)
    イギリスの入国審査に引っかからないためには、帰りの飛行機のチケット(Eチケで大丈夫です)と予約したホテルの住所をコピーして持っていくことをおすすめします。とりあえずこの二枚を見せれば、あとは簡単な英語の質問に答えるだけで大丈夫です。※観光の場合は。

    実際私が並んでいた横のソファには、入国審査に引っかかってしまったのか項垂れている人がいました。あの人はイギリスに入国することができたのだろうか…。 入国審査には1時間近くかかることを事前に把握しておきましょう。

    あとイギリス人の入国審査員はちょっと怖い?人が多い気がします。前フランスに行ったときには審査官が鼻歌を歌いながらスタンプを押していたので…。これもテロ対策なのでしょう。審査員はしかめっつらですが、こちらは笑顔でとりあえず話しましょう。最後にThank you!で大体大丈夫です。(多分)

 

  • 仕事がゆっくりしているので列が進まない。
    これはいいところでもあり、悪いところでもありますね。

    日本の空港に慣れていると、ヒースロー職員の仕事は非常にゆっくりしていると感じることだと思います。
    実際、列が全く進みません笑。どんなに長く並んでいようと、マイペースで仕事をする。それが海外流。逆に言うと、自分のペースで仕事ができることは、日本で必死に働いている私にはとても羨ましく思えます。

    カリカリしてても仕方がないので、自分の番が来るのをゆっくり待ちましょう。個人的にですが、私はヒースローでの入国審査が一番文化の違いを感じます。(良い意味でも悪い意味でも)

主にこの二点から、イギリスの入国審査は長時間の戦いになります。

もしホテルまでの送迎タクシーなどを頼んでいる場合は、時間に気をつけてくださいね。

 

私は今回一人旅だったので、ヒースローからピカデリーラインに乗り、地下鉄で市内まで移動しました。

 

 

 

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▲はい!何度目か分からない大英博物館!いつ見ても綺麗です。

 

はい到着しました~!ロンドン中心部です。

時差ボケでフラッフラになっていたので何を見たのかあまり覚えていませんが(笑)、何回行ってもイギリスが持っている文化財の貴重さとその多さに驚かされます。私のオススメはミイラコーナーです。なんと猫のミイラがあるんですよ!実際に中に猫ちゃんが入っていたらしいです。

 

大英博物館は金曜日は夜20:30近くまで営業しています。

確か私が入館したのは19:40くらいだったのですが、そのくらいの時間でも嫌な顔せず門を通してくれました。ありがとうイギリス。

 

日本では開館時間がきっちり決まっていますが、大英博物館は決まっていないのかもしれませんね~。営業時間一時間を切っても入れてくれるのには感動しました。

 

大英博物館近くに宿をとったので、歩いて帰りました。

 

ロンドン滞在紀1日目はこれにて終了です!

次の日から本格的にロンドン観光に入ります~。

ネタバレあり「愛しのアイリーン」感想 ~本当の「愛」って何?~

キネカ大森さんでついに「愛しのアイリーン」を観てきました。

 

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ポスターを観て、「お、このヤスケンは私の好きなヤスケンの予感…」という直感があり、女性客がほとんどいない中女一人で観てきました。

観た後の感想として、これは気軽に「みんな観てほしい」と言うことができない映画だと感じました。安田さんの言っていた通り、一人一人の感想を大切にしてほしい映画でした。以下、私が思った感想を書いていきたいと思います。

 

あらすじ

田舎特有の人間関係の狭さ

本当の愛とは?

 

 

愛しのアイリーンあらすじ

主人公宍戸岩男(演・安田顕)は老いた両親と暮らす40代の男。女性っ気はなく、職場であるパチンコ屋と自宅を行き帰りする生活を続けていた。

岩男の母親、ツル(木野花)はそんな息子のことを溺愛しており、なんとか良い嫁を迎えられないか日々考えている。岩男は職場の同僚とも上辺だけの人間関係が続いていた。そんな中、岩男がひそかに好意を向けていたパチンコ屋の同僚、吉岡愛子(河井青葉)がほかの男性と寝ていたことが発覚し、岩男は大失恋をしてしまう。

失恋のショックから岩男はフィリピンに飛び、フィリピンでアイリーン(ナッツ・シトイ)を買い、やけくそでアイリーンとそのまま結婚し日本へ帰国する…。が、自宅では岩男の父の葬式が行われている最中であった。

岩男の妻が外国人だと知り、激怒するツル。岩男とアイリーン、そしてツルのドロドロとした人間関係が始まる…。

 

とまあだいたいこのようなあらすじなのですが、岩男とアイリーンが日本に帰ってきてからが物語の本番!という感じなので、以上のあらすじはあくまで人間関係の把握と思って読んでください。

 

田舎特有の人間関係の狭さ

愛しのアイリーンで特筆すべき点は、「田舎特有の人間関係の狭さ」についてです。

実際、私も祖父母の家はどちらも田舎にあり、これは映画内で非常にうまく描かれているなと感じました。

 

例えば、私の祖父母が住んでいるあたりでは友人のことを言うのに「○○(地名)の○○さんがね…」と言います。これは話している方と聞いている方がどちらもその土地について詳しい必要があり、いかにもずっとその土地に住んできた人たちの会話です。これを例えば東京内で使ってみると「池袋の田中さん」など、一体田中さんだけで何人いるのかという問題になり、会話が成立しません。この言い方は土地が狭い田舎だけで成立します。

 

愛しのアイリーンの舞台も、このような田舎ならではの狭い人間関係が肝になってきます。まず、岩男の母ツルは外国人であるアイリーンを一切認めようとしません。代わりに、近所にいる品行方正で処女性が強い女の子とのお見合いを勝手に進めようとしてしまいます。

 

これは岩男が外国人(フィリピン人)と結婚することによって、周りからなんて言われるだろうかというツルの心配から来ているのだと思います。また、岩男はアイリーンと恋愛結婚したわけではありません。岩男はアイリーンをいわば「金で買い、やけくそで結婚」しました。その後すぐにアイリーンに性交渉を求めていることからも、岩男は最初アイリーンのことを性処理の対象として見ていたことがわかります。ツルと岩男が住んでいるような田舎では、噂はすぐに広がります。ツルはそれを避けるために、岩男とアイリーンとの結婚を阻止しようと考えたのだと思います。

 

ツルの愛とアイリーンの愛、どちらが本物だったのか

では次に、ツルの愛とアイリーンの愛どちらが本物であるのかを考えていきたいと思います。

 

ツルは岩男に対し異常なほどの愛情を見せており、岩男がアイリーンを連れて来た際には「誰じゃその女は!?」と言いながらアイリーンを殺そうとしていました。

 

対するアイリーンは最初のうちは岩男とのセックスを拒み、愛がなければ岩男と寝ないと決めていました。アイリーン自身、自分が金で買われたということを自覚していたのです。ただ、日本に来てしまった以上フィリピンに帰ることもできず、岩男を心の底から愛せないまま表面上の夫婦生活が始まります。

 

こうしてみるとどちらも異常な愛情のように思えますが、私はツルもアイリーンも究極の愛の形を示していると考えます。

 

まず、ツルについてですが、岩男は待望の赤ちゃんであったことが劇中ラストで語られています。夫がすでにボケてしまっており、一人息子の岩男にツルの愛情が向いたのは何もおかしいことではないと思います。ツルは岩男に最大の愛を注いでいました。それは、岩男がなんとなく連れてきたフィリピン女(アイリーン)に殺意を向けるほどにです。ツルは、岩男が自分の思う通りの女と結婚してほしいという思いがずっとありました。

 

次にアイリーンについて、アイリーンは途中からではありましたが、純粋に岩男のことを愛していたと感じています。

途中岩男が人を殺してまでしてアイリーンを助ける場面がありました。それ以降アイリーンは岩男とのセックスを拒まず、岩男を受け入れるようになったのです。それまではアイリーンは岩男のことをずっと拒んでいたので、岩男の殺人はアイリーンにとってかなりの衝撃になったのだと思います。

 

こうしてみると、「愛する同機」は純粋ではないものの、どちらも「愛情」は純粋であったと考えます。

 

ラストまで衝撃的な愛しのアイリーンでしたが、最終的に純粋な愛情はあったと思います。見る人によってはかなり違う感想を持つだろうなという映画でしたが、私は以上のように感じました。過激表現も多いですが、その分、考えさせられる内容になっています。一人ひとりの感想が大切な映画だと思うので、ぜひ皆さんも実際にご覧になってみてください!

FGO2部1章いまさら感想~エンディングがエモすぎる~

(このブログは2部3章までのネタバレを含みます、まだシナリオをクリアしていない方はご注意ください。)

友達の間でFGOなるものが流行っていたので私も始めてみて早1年ほど。
戦闘的にも、やっと初心者を脱して高難易度もできるようになってきました。FGOは戦闘にも頭を使って楽しい!始めてよかった~。


なお、私はいわゆるFateシリーズは全く触れておらず、型月関連の知識がありません。

 

あくまでゲームだけを楽しんでいるライトユーザーの戯言ですが、2部3章までのシナリオ感想について思うところを書いていきたいと思います。

 

FGO1章のラストエモすぎない?

とりあえず思ったのは、1章のエンディングがエモすぎるということ。今回のブログで言いたいことはこれです。

 

主人公が世界の剪定を行ったため、このロストベルトは消えてしまうんですよね。そこに生活していた人々の暮らしはなかったことになってしまう。
2部ではこの、ロストベルトを刈っていって(つまり破壊していって)、ぐだ達がいた「汎人類史」を取り戻す物語なので、どうしてもロストベルトにいる人々はなかったことになってしまうんです。ここが毎回つらい。

ロストベルトで生活している一般の人にとっては、ぐだ達は敵にもなり得るんですよね。だって自分たちの生活を破壊されるんですよ。今まで当たり前だと思っていたことが、汎人類史では当たり前じゃないとかなんとか言われて。

2部の1章ではぐだ達側にもロストベルトを破壊することの意味やためらいを見ることができてよかったと思います。3章では「それはおかしい!」みたいな感じでいかにも汎人類史であったことが正しくてロストベルトであったことはおかしいみたいな感じで進んでいったのがちょっとモヤモヤしました。そこは悩み続けても良かったのではないかと。

 

さて、長すぎる前置きはここまでにして本題に入ります。2部1章のラストシーンについてです。

なんですか、あのサリエリがきらきら星を演奏して世界の終わりを待つというシーンは。あんなんエモすぎてよっぽどの終わり方じゃないとハードル上がりまくりますよ。

モーツァルトを殺したのではないかという容疑から、無辜の怪物へとなってしまったサリエリですが、最後に演奏するのがモーツァルトが変奏曲を作った「きらきら星」なんですよね。(ゲームではモーツァルト作曲のきらきら星変奏曲ではなく、通常のきらきら星が流れていました。)

モーツァルトの遺言とはいえ、自分の敵でもあり心の底から尊敬していたモーツァルトの曲を自分で演奏するのは酷だったことだと思います。

サリエリモーツァルトを殺すものとしてサーヴァント化し、クラスもアヴェンジャーとなっています。


ただ、世界の終わりにロストベルトで暮らす人々に対して演奏した、いわゆる「レクイエム(鎮魂歌)」として選択したのがモーツァルトのきらきら星だったって良すぎませんか。泣ける。しかも自身もロストベルトに残ったのでサリエリ自身も消えちゃうんですよ。そんな中ロストベルトにいる人々に対する鎮魂歌を自身が消えるまで演奏し続けたわけです。
※全く関係ありませんがサリエリの宝具演出中に流れる曲もレクイエムです。

 

そのあとの子ヤガとの会話も泣けます。
「音楽ってなに?」「お腹いっぱいになるの?」
「ああ、お腹いっぱいになるよ」
もちろんお腹が満たされるわけがありませんが、このあと消滅してしまう彼らへのせめてもの気遣いだったのだと思います。

 

サリエリがきらきら星の演奏を続けて世界が消滅していく。こんな完璧なエンディングがありますかね。本当に良かった。

 

語彙力がないので「とにかく1章のエンディング良すぎるな」ということが言いたかっただけです。


2部もまだまだ続きますね!これからのシナリオにも期待です~。

TEAM NACSの魅力について語りたい

7月29日にCUE DREAM JAM-BOREE2018のライブビューイングに行ってきました!

www.office-cue.com

ものすごく楽しかった!!!!!OFFICE CUEほんとすごい

※早く感想を書きたかったのですが、所用により感想が半年遅れになりすみません。

 

最初にCUE DREAM JAM-BOREEとはなんぞやということについて書きたいのですが、簡単に言えば大泉洋安田顕などが所属する芸能事務所CREATIVE OFFICE CUE所属のタレントが2年に一度集まってバカ騒ぎライブイベントをするというものです。

 

このイベントが素晴らしかった!!!本当に楽しい!!

 

こんなに楽しいイベントがあるのか??ってくらいに楽しいイベントなので、ぜひ皆さんにもNACSの良さを知ってほしい。オタクのプレゼンに付き合ってください。

 

 

NACSのメンバーについて

まず、NACSには5人のメンバーがいます。全員北海道出身の俳優さんです。

バラエティの活躍が多いですが芸人じゃないですからね!!

 

NACSは実は全員同じ大学です。各メンバーには番号(大学入学順)がつけられていて、ファンは各俳優のことをそれとなく番号で言ったりします。ファンだけでなく、大泉さんもよく番号でメンバーのことを言っているイメージ…。

例:2と3=安田さん・戸次さん

  ワンツー=森崎さん・安田さん

 

早速メンバー紹介をしていきます!

 

1. 森崎博之

メンバー最年長。大きい顔と大きい声が特徴的。泣きホクロが素敵。

他のメンバーが北海道を出る中、

 「俺は北海道で皆を見守るよ!!!!」

と、今も北海道を活躍のメインとしています。

NACSという名前は、森崎さんがノックスという単語を発音する際、「ノォァックッス!!!!」と強く言ってしまったがために産まれたらしいです。

 

2. 安田顕

全国ネットでは話す姿も見られるが、北海道では全く話しません笑 

水曜どうでしょうonちゃんとして一躍有名に。

個性派俳優として最近はドラマで見ない日はありませんね~!

 

3. 戸次重幸 

ミスター残念・戸次重幸。

「残念エピソード」は数知れず、色々な武勇伝をお持ちです笑

メンバーから鬱陶しい!と言われることも多い戸次さんですが、なにより仕事に対する姿勢が真面目に思えます。

 

4. 大泉洋

話すために生まれてきたと言っても過言ではないほどよく喋り、そんじょそこらの芸人よりも笑いを生み出す大泉さん。

もう名前を知らない人はいないと言っていいでしょう!「水曜どうでしょう」でタレントとしての人気を確実なものとしました。

主演映画も多く 、TEAM NACSの名前を全国に広げました。

 

5. 音尾琢磨

メンバー最年少ながら、一番けわしい顔をしているのが音尾さんです笑

けわしい顔とは裏腹に、メンバーからは「永遠の最年少」として愛されています。

最近は音尾さんブームが来ているように思えます(個人の判断)

バイプレイヤーとしてドラマや映画に続々と出演しています。

 

なぜNACSは魅力的なのか?

なぜTEAM NACSはファンを魅了し続ける存在なのでしょうか。

私はこれを5人の漫画的キャラクター性とドラマ性にあると考えます。

 

1. バラバラな個性を結びつける北海道

上記にあるように、NACSはとにかく個性が強いです。

 

とにかくおしゃべりな大泉さん、変態キャラな安田さん、残念な戸次さん…など、そのまま漫画やアニメに出てきそうだなあと思えるほどに皆バラバラな個性なんです。

あまり5人を知らない人はドラえもんを想像してください。泣き虫なのび太くん、いじわるなジャイアン、自慢したがりなスネ夫…ファンを続けていると、NACSの個性もまさにドラえもんのキャラクターのようにバラバラなことに気づかされます。

 

ですが、その5人を上手くまとめているものが森崎さんです。

それは彼がリーダーだからという理由だけでなく、北海道に根付いて活動をしている唯一の人であるためのように感じます。

NACSは元々北海道でローカルタレントのような仕事をしていました。

※今でもハナタレナックスなど、北海道のみの仕事もしています。

 

北海道は5人にとってただの出身地ではなく、アイデンティティとも言うべき大切な場所となっています。

森崎さんのみが今も北海道で活躍を広げているのには、全国に出て行った4人を迎えるためとも言えると思います。そのために4人が今でも北海道に戻ってきても、すんなりと北海道に馴染むことができます。

北海道=森崎博之 のつながりが個性がバラバラな4人を上手くつなげていると思います。

 

2. 5人を結びつけたドラマ性

さて、ではなぜこの5人は出会ったのでしょうか。

上にも書いたとおりですが、5人は同じ大学に入学しました。札幌にある「北海学園大学」です。5人は同じサークル(演劇研究会)に所属し、サークルの先輩・後輩という関係性ではありましたが徐々に仲を深めていきます。

ここにNACSのドラマ性が垣間見れます。

 

ジャニーズ事務所のアイドルのように、誰かが「今日からキミたちはユニットだ」と言うのではなく、時間の流れの中で5人の関係性が強まったのです。

何か特別なデビューがあったわけでもない。フツ―の大学生がただサークルのノリで楽しく演劇をしているうちに、プロ意識が芽生え、全国に羽ばたいていったのがTEAM NACSです。

考えてみてください。例えば今ドラマ「下町ロケット」に安田顕森崎博之が出演していますが、二人は元々大学サークルの同期なんですよ!?すごくないですか!?(すごい)

 

大学時代の友達が喧嘩別れをすることもなく20年以上演劇を続けている。これはまぎれもなくすごいことだと思います。

 

私はこれからもTEAM NACSを応援し続けます。最初は大学生サークルから始まった彼らが、まぎれもなく日本で有数の劇団へと成長を続けたのは、個性的すぎるキャラクターと大学時代から培った友情の証でしょう。

 

これからもずっと演劇を続けていってもらいたいです。

3月15日TEAM NACS第16回公演PARAMUSHIR@赤坂ACT観劇感想

3月15日(木)に赤坂ACTでNACSのPARAMUSHIRを観てきました。

NACSの生舞台を観るのは多分これで3回目(WARRIOR、悪童、当公演)。

WARRIOR以来の森崎演出の舞台ですね!待ってたよ~

まだ観ていない方は回れ右!することをオススメいたします。

 

で、最初にPARAMUSHIRが発表されたときの純粋な感想が

「ついに戦争ものやっちゃうの…?しかも史実に基づいて…?」

って感じ。いや、確かに過去に彼らはWARでも戦争ものをやってたんですけどね。

でもあれは特定の事件とかを元にしたのではない。しかし、今回は占守島の戦いを題材にした完全な戦争ものの作品だという風にとらえました。

 

これは私個人の感想なのだけど、個人の思想・歴史の考え方が反映される戦争ものは発表時から身構えるものがあった。しかも今回はその中でも北方領土を舞台にしたもの。

彼らの出身が北海道なのは承知のうえだし、実は私も元道民。

特に北方領土については内地(本州など)の人とは多分捉え方が違います。

 

というわけで、北方領土を舞台にした戦争ものはかなり個人の思想が反映されてそうでイヤでした。

どうかNACSの舞台では、どの国が悪いとかこうあるべきとかそういうことは言って欲しくない。そんな気持ちだった。

 

そんな感じの気持ちを抱きつつ、観に行きました。

結局見事に泣かされましたね…笑

 

私の不安も杞憂に終わり、「占守島の戦い」とそこで戦った兵隊がいたことをただ彼ららしく素直に描いている作品でした。

 

舞台最後のセリフを聞いて、森崎さんが本当に伝えたかったことが分かった気がします。

北方領土の最果てで日本を守るために戦った軍人がいたこと、そして今そのことを知っている人はほとんどいないこと。

 

PARAMUSHIRのタイトルが発表されたとき、私のように一旦ネットで調べた方もいるのではないでしょうか?

 

どうやって読むのだろう、どういう意味なんだろう…などなど。で、戦争ものだと気づいたときに一瞬身構えてしまった方もいると思います。

今回の舞台を観るのが怖くて、まだ観ていないという方もいるでしょう。

でも、そんな人にも観てほしい舞台でした。森崎さんの、ただ北海道であったことを知ってほしいという気持ち、それがこの舞台を作っているのではないかあと思う。

 

そしてなにより道民には知っていて欲しい事実だと思った。

北海道での社会科ではよくアイヌ北方領土のことが語られるけど、この戦いについて知っている人は少ないのではと思う。

今回の舞台は他の作品よりもずっと重いです。他の人に簡単に勧められるかというと迷うレベル。それでも森崎さんが少しでも伝わるように、と一生懸命に作りあげた作品ではないかなと思いました。そしてその気持ちは少なくとも私には伝わりました。周りの人も老若男女見入ってた。

 

NACSの舞台という目線で言うとちょっと物足りなさがあったりもっとド派手なシーンがあってもいいんじゃない!?と思うようなところもあったけど、これはこれでしっとりと作り上げてていいかなあとも思ったり思わなかったり…笑

 

あとはアンサンブル、すごく良かった。悪童とか昔の作品みたいに5人でやる舞台も好きなんだけど、 途中の戦車の上で死体が蠢くシーン、あれはアンサンブルなしではできない演出でしたね。NACSの舞台では珍しい演出のように感じた。

 

色々と書いたけれど悪童以来のNACSの舞台、素直に楽しめました。

NACSの皆さんありがとうございます。これからも舞台楽しみにしています。